体操内村選手の怪我
内村航平選手が左前距腓靭帯部分断裂により惜しくも7連覇を逃したようです。
7連覇を逃したことは大変残念なことですが、日本協会の発表によるとこれから体操ができなくなるレベルの怪我ではないようでそこはよかったです。
あまり聞きなれないような名前ですが、一般的には足首の捻挫で痛めやすい靭帯の怪我です。
どういう怪我なのか?
それを説明する前にまず、関節の構造について説明します。
一般的な関節には関節を作る骨、軟骨、それを支えるための靭帯、関節包、関節を動かすための筋肉で構成されています。
今回、内村選手が痛めたのはこの中の靭帯というところになります。
前距腓靭帯は画像で記されているように、すねの骨(腓骨)と足首の骨(距骨)という2つの骨を支える役割があります。
この靭帯は距骨の前方への動きを抑え、内反(足首が内側に曲がる)を制限します。
この靭帯が損傷されると痛み、腫れはもちろんのこと、内側に捻じられたり、足が前へズレようとすると激痛がはしります。
また、安定させるためについている靭帯や関節包が損傷するので、関節は不安定になります。
そのために歩くだけでも激痛となりますので、内村選手は受傷後に平行棒も行っていましたが、着地の瞬間のあのゆがんだ表情はまさに激痛だったのだろうと容易に想像できます。
怪我は怪我として乗り越え、内村選手の復帰を楽しみに待ちたいと思います。
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